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結果より、取り組み姿勢(プロセス)を評価する
2018-06-28
 
 
新しくリーダー職に任命された13名が集まり、今年も人事考課リーダー職研修がスタートしました!
 
 
 けやきの郷は、職員が支援の専門性にとどまることなく、人間的(人格的)にも日々成長して欲しいと願っています。その想いをカタチにするため、3年前から人事考課制度を導入しています。

人事考課を開始するにあたって、当初から職員間で賛否両論ありました。そのひとつは、「人事考課制度は福祉施設に適さない。」です。福祉の仕事は“定量化”することが難しいといわれます(無形のサービスだからです)。

意見をくださった職員に共通していたのは、民間(営利)企業で働いた経験があることでした。おそらく、業績やノルマの達成度、数字や結果を最重視する人事評価を受けてきた人たちです。無理もありません。

職員からのご意見やご希望を制度設計に取りこみながら、時間をかけて本制度を策定し、導入にこぎつけました。しかし、その骨子は、まだまだ十分に伝え切れていません。そのひとつを今回は書かせていただくことにしました。
 
けやきの郷の理念に『集団自立』があります。これは「障害の重い人も軽い人も共に支えあって生きる」という考えのもと、ひとりひとりが生活や仕事においてできることを探して見つけ、行動し、役割を果たし、みんなで支えあって生きていくことをもって自立をめざす、ということで、設立当時からつづくこの理念の底流には、「共生」、「包括(包含)」inclusionがある。ですから、利用者さんを中心とし、共生するひとりひとりに、職員(支援員)や地域住民を含んでいます。

地域社会で共生する一人の人として社会福祉の担い手となったけやきの職員が、地域のなかで果たす役割や施設内外での活動を適切に評価することはできないだろうか?
 
私たちけやきの郷の仕事は、自閉症の人たちの生活と仕事に関る支援です。その支援は、おかれている環境と個人の双方に働きかけながら、発達を促していくことにあります。そして、障害のある人が普通に、あたり前に地域で暮らせるよう、支援していくことです。ですから、それをそのまま人事考課の中心に据えてみませんか?
 
けやきの郷の活動の一例をあげます。

当法人で、障害のある人が地域で働くことを支援する多機能型事業所「ワークセンターけやき」では、「さをり織り」の技術を活用して、自閉症者が地域であたり前に働いていけるよう、取り組みを続けてきました。生地を紡ぐ糸選びから、織り、縫製までを、利用者と職員がともに支えあいながら、何色もの色が入り交じる、ふたつとない色が融和した布生地を編み上げます。ティッシュケースやコップコースター、筆箱、携帯ストラップなどの商品にして販売してきました。
 
専用のはた織り機を使って布生地を編み上げるには、右手、左足、左手、右足・・・と順番に手足を動かすことが必要です。
 
重度の障害をかかえる彼らは最初、なかなかできません。自閉症の人は脳に機能障害があります。運動機能に障害をあわせもつことがありますので、手足を順番に動かすことでさえも習得するのがとても難しい場合が多いのです。ひとつひとつの動作を手取り足取りしながら職員が一緒になってやっていきます。潜在する能力を引き出し、可能性を探りながら、コツコツと日々一緒になって積み重ねます。何週間、何ヶ月間と…長い期間をついやして。
 
習得までの長い期間、職員は利用者さんの特性(強みも弱さも)を軸に、ひとつの行動の小さな変化、表情、意欲など利用者さんの行動をつぶさに見て(記録し)、働きかけ方に工夫と変化を加え、微調整を繰り返しています。それによってはじめて利用者さんと職員の間に力動が起き、信頼関係が生まれて利用者さんの行動が変化する、といえるのではないでしょうか。
ある日、利用者さんの努力と職員の“取り組み姿勢”がかさなり合い、成果となってあらわれます。目的に適ったかたちで、“右手”を動かすことができるようになります。できた!!
 
けやきの郷の人事考課は、この取り組み姿勢(プロセス)を最大限に評価するものです。
 
さらにいえば、この取り組み姿勢を評価する理由はもうひとつあります。それは、けやきの郷の理念のひとつである「働くことを療育の中心に」に通じています。取り組み姿勢は、利用者さんが新しい行動を獲得するためだけに行われる働きかけではないからです。
(続く)
 
                                              2018.06.05
                                              さわやか初夏の日に。
                                              法人本部 内山
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