障害者支援施設 初雁の家
定員50名の障害者支援施設ですが、ほとんどの利用者が自閉症圏の人たちです。
大人として地域社会の中で責任を持って、喜怒哀楽のある生活を利用者一人一人ができることを目標に職員とともに生活しています。
利用者は地域に貢献できるさまざまな作業をしています。陶芸班のお皿や茶碗、パン班のパンやクッキ-、そしてソ-ラ班のおもちゃのように人の目に触れやすい作業だけでなく、リサイクル班のように人の目に見えないにくいけれども、環境問題を解決する大切な作業をしています。待っている人のために働く、社会のために働くことに利用者はプライドを持っています。職員は利用者のプライドの発達を促す支援に日々努力しています。
施設の運営方針として、地域に開放された、地域の人々にとって利用価値のある施設になるよう努力しています。
自閉症を持った家族のための母子教室や、自閉症の人を直接支援する教員や保健師などへの専門研修を行い、福祉職をめざす学生への実習の場を提供しています。
さらに自閉症にかかわる異常行動の発生機序の研究と予防方策の実践や避難行動などのリスクマネジメント研究も行なっています。